考えたこと

「同じことを何度も聞くな!」は教える側の甘え

↓は「ぐわぐわ団」というブログの記事なんですが、この記事の内容にとても共感しました。

これを受けてぼくも思うところがあったので「何度も同じことを聞くな!」問題について記事を書いてみます。

聞かれる側からすれば「同じこと」かもしれませんが、聞く側からすると「違うこと」だから聞いていることが多いのです。

「赤いペンは右側に置いてください。」

このように指示されたとします。でも、目の前に赤いペンが2本あると、1本だけ右側に置いたらよいのか、2本とも右側に置けばよいのか、わからなくなります。わからない以上、もう一度質問することになります。そうすると、

「赤いペンは右側に置くように言ったじゃないか!同じことを何度も聞くな!」

と怒られるのです。これが何度か続くと、聞く側は怖くなってしまって「怒られるぐらいなら適当にやってしまおう」と考えるようになり、最終的に取り返しのつかないミスへとつながっていくのです。

引用元:「同じことを何度も聞くな!」はダメ!絶対!その3/ぐわぐわ団

なぜ同じことを聞いてしまうのか

聞かれる側にとっては同じことでも、聞く側は違うことを聞いているつもりだったということも多いはず。

が、本当にまったく同じことを聞いている場合もありますよね。

 

では、そんな場合なら教わる側・聞く側が悪いのでしょうか?

ぼくの意見としては、それでもやはり教える側に問題があるのだと思います。

 

この話をする上でよく聞くのが「ちゃんとメモをとれ」という意見。

そりゃあすべてを事細かにメモできればいいですけど、そんなことって可能ですかね?

 

教わった内容を噛み砕き、後で自分が思い出せるようにメモを残す。

これって結構時間がかかることだと思うんですよ。

もちろんパパっとできる人もいるでしょうが、そこまで要領が良い人は特別多くありません。

 

一通りバーっと説明して、それで終わりだと思っている人が多すぎませんかね?

最後に「分からないとこはあるか?」なんて聞いたって、一回聞いたくらいじゃ何が分からないかすら分かりませんよ。

そもそも脳は覚えたことを忘れるようにできているんです。

1回や2回説明されたからって完璧に覚えることはまずできないでしょう。

 

それとメモをしたときは理解していたつもりでも、見直してみると分からない部分・思い出せない部分があったってこともあります。

じゃあ分からなかったらどうするのか? そりゃ、聞くしかないですよね。

ちゃんと聞いてくるだけマシ

「同じことを何度も聞くな!」なんて言っていると教わる側は萎縮して質問しにくくなってしまいます。

聞かずに仕事を進め、取り返しのつかないことになったらそれこそ大問題。

もちろん本人に責任がないとは言いませんが、教える側の責任も相当なものです。

 

そもそも「何度も同じことを聞くな!」と怒った時点で状況は何も良くなりません。

むしろデメリットしかない。

 

教わる側は悪気があって忘れているわけではありません。

怒りながら教えると学習効果が上がるってなら一応の妥当性はありますけど、きっとそういうわけじゃないですよね。

怒るのはあくまで自分のイライラを発散させるため。

ただの自己満足です。

何度も聞くのは物覚えが悪いから、ではない

「コイツ物覚えが悪いんじゃないか?」というのも、おそらく教える側の勘違いです。

何度も同じことを聞く新人がいる、なんて話はどこにいってもよく聞く話じゃないですか。

同じことを何度も聞く人はそれだけ多い、つまり普通ということです。

 

教える側が「なんでそんなことも分からないんだ」と思うのは、教えている情報がすでに自分にとって当たり前のものになっているからです。

しかし多くの場合、その当たり前は新人にとって当たり前ではありません。

だから覚えるのも理解するのも時間がかかってしまうのです。

教える側にいる人だって、まったく関係のないことを誰かに教わり始めたら「コイツ物覚えが悪いんじゃないか?」と思われるでしょう。

自分が正しいという幻想を捨てろ

自分が正しくて相手が間違っている。

そう確信しているから人は怒るわけです。

 

ぼくに言わせれば、ここまで説明してきたように教える側が問題である場合も多いです。

常識を疑ってみるのは大事だとよく言いますが、人に何かを教えるときにもこれは重要な考えだと思います。

書き込まれたコメント

  1. 匿名希望 より:

    この記事を読んで心がすっきりしました。

  2. ブースか より:

    新人部下30名程度の教育をした経験がありますが、先輩研修講師に次のことを
    引き継ぎの際、言われました。
    ①「講師が話して生徒が聞くのは教育ではない」、「生徒がある程度自分で
     理解して、わからないところだけ聞きにくるようになるのが教育だ」
    ②「生徒が理解出来ないのは100%講師の勉強不足だ、生徒には一切責任はない」
    ③教える場合、小学校3年生程度の理解できる言葉で教える。
     わからない専門用語は使うな

    いまでも役にたっています。

  3. クエレブレ より:

    僕は過去にハムソーセージの製造会社の工場に勤めてた時、研修を終えての試用期間時に作業することが正しいかを確認するために周囲の人に何度も同じことを聞いており、そのことが会社側の求める人材像に合致しないと部門のリーダーにも受け入れを拒否され本採用を打ち切られてしまいました…。
    自分はじっくりと現場で経験を積み熟知した上で製造や品質管理や検査に回りたかったのでとても自分を理解せずに拒絶された気分でした…。
    ADHDの傾向があり、何度も同じことを聞かないとそのことを理解できない性分です。

  4. 匿名 より:

    赤いペンを右側に…と言われたら、赤いペンが何本でも右側に置きませんか?1本でも2本でも赤いペンは右側…そう思いました。多分、2本ありますが、何本右側に置きますか?と質問した人を私は、変わった人だなぁ、と感じると思います。私とは違う感覚の人だと認識します。
    仕事で同じ事を何回も聞かれると、教える側はイラッとすると思います。日常では、同じ事を質問するひとに対してその程度の付合いになります。だから、イラッとしないですよね。また、同じ事を言ってる…て聞き流せます。そんな、もんじゃないですか?自身に危害があるか、ないか?で、イラッ感がちがうと。

    • 匿名 より:

      仕事だろうと、日常だろうと、同じ事を繰り返し聞かれる事にちょっとでも苛立ちを覚える人は、どんなに優れていても人の上に立つべきじゃないと思いますね。自分は。

      モノを教える事がヘタクソな人が昨今あまりにも多過ぎるし、そのヘタクソが上司や教育者になってるんだからそりゃ日本も衰退しますわ。
      同じ事を何度聞かれても淡々と答えて教え導ける人だけが、人の上に立つべき資質を持ってると思うし、その資質がなくイライラしてしまうなら、ずっとヒラとして働くべきだと思う。

  5. 匿名 より:

    赤いペンを右側に置くと
    赤いペンが2本あった時にどうするのかは全く違うこと
    それで怒るのは頭おかしい
    だけど
    全く同じ状況の質問を4,5回されたらもう堪忍袋の緒が切れる
    赤いペンが1本あったら右に置けって言ったのに
    赤いペンが1本のときはどうすればいいですかと聞いてくる
    メモは取らない
    取ったとしてもなくす
    これでもあんたは教える側の問題というのか?
    自分の時間をそんな無駄なことに費やされる気持ちあんたにはわかんないんだろな

    • ユウキ より:

      「同じことを何度も聞く」とか、そんなワードで検索して来られたのでしょうか?
      イライラしてしまうのは分かりますが、感情的になるのは良くないですよ。
      癖になると普段の生活でも素が出てしまいますから……。

      コメントへの返信ですが、まぁ、気持ちは分かりますよ。
      「何回聞くねん!」みたいに思うことはあります。

      ただ、そんなイライラを飲み込むのも教える側の仕事だと思います。
      記事でも書いていますが人は忘れる生き物ですし、聞いてくるだけマシだと思った方が精神衛生的にも健全です。
      そもそも赤いペンの例はあくまで例でしかなく、現実はもっといろんなことを覚える必要があるので同じことを聞くことも多くなるでしょう。
      何回も同じことを聞くのはやっぱり仕方ないというのがぼくの考えです。

      それと、あなたは同じことを教える時間は無駄な時間と考えているようですが、そんなことはありません。
      同じ情報を繰り返しインプットすることで記憶に定着するわけですから。
      勉強で復習が大事なのと一緒です。

      もし再度教えている時間のせいで仕事が思うように進められない、ということであれば時間をうまく管理できていないんだと思います。
      教えている相手が教わったことを忘れてしまう可能性を考慮して、ある程度余裕を持った時間配分をするべきかと。

      「忙しくてそんな余裕を作れない」ということであれば、それは環境のせいです。
      例えば100%の力を費やさないといけない仕事を引っ張ってくる営業とか、残業しないと処理できない量の仕事を振ってくる上司とか……ね。

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